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集合住宅の問題点


 
共有部の存在

 集合住宅では、玄関の外側や窓ガラスなどは「共用部に含まれる」問題があります。例えば玄関ドアについては占有部でも、その外観部分は共用部になっているのが一般的です。
 このため、厳密に言えば補助錠の取付けやベランダ側の防犯施工はもちろんですが、未だにシリンダー交換すら承認を必要としている管理組合が存在しているため、管理組合の考え方次第では個別の防犯対策が難しい場合があります。

 
分譲の場合、全戸一斉の施工が難しい

 現在の集合住宅はベランダ側がつながっているのが一般的です。そのため一ヶ所が侵入された場合、隣や真下など隣接している住居が連鎖的に侵入される危険性が高いのです。そのため、個別に対策を行っても上記の危険性は解消することができず、本来は全戸一斉に対策をすることが望ましいのです。
 しかし、賃貸と違って分譲の場合は強制的に施工をする事ができず、あくまで任意ということになる為、全戸一斉に対策をする事が難しくなっています。

 
構造的な問題

 共同住宅の場合、非常階段やバルコニーなど、構造的に侵入されやすくなっている物件がありますが、これらについては個別対応が不可能で、入居者全員の総意が必要になります。また仮に総会の承認を取るにしても、現実的にはコストがかかることなので、入居者全員の防犯意識を同一レベルにする事が難しい作業になっています。

 
建具の強度の問題

 玄関ドアなどの建具は、強度が高く防犯性に優れていると思われていますが、これは全くの誤解です。建具の防犯に対する規制や規定は全く存在せず、法的な規制や規定は防火に対するものしかありません。防犯に対しては、2002年になってやっと動きが出てきた程度で、既存の建物に関しては全く考慮されていないと考えて間違い無いでしょう。
 そのため薄い鉄板のドアが使われていたり、ドアをはめ込む戸枠の強度なども不十分だったりするケースが多く、これらについての対策もしなければ十分な防犯対策とは言えません。しかし、ここでも「共用部」や「コスト」の問題が出てくるため、既築の物件に関しては事実上対策が難しいのが現実です。

 
意識の問題

 数分だからといった玄関鍵の開け放し、掃除のためなどでのオートロック開け放し、訪問者に対する不用意な開錠、うかつな鍵の貸与、安易な合鍵作成による不正コピー・・・。
 確かに鍵の耐久性など、物理的な問題による侵入が増加しているのは事実ですが、上記のような「意識の問題」が原因による犯罪が未だに多いのも見逃してはならない点です。
 また最近は近所付き合いなどのコミュニティーが希薄化しているため、不審者が侵入しやすい状況ができている事も大きな問題です。

 
まとめ

 このように集合住宅には様々な障害があり、本当に十分だと思える防犯対策を施すのが極めて難しくなっています。では放っておいて良いのかというと、逆に早急な対策が必要な問題であるのは事実です。
 大切なのは現実を見据えた上で、正しい情報を知り、今できる最善の方法を検討して導入する事です。例えば「意識の問題」などは、お金をかけなくても全て住人の方々の「意識改革」で解決できるものばかりです。
 鍵屋が言うことではないかも知れませんが、設備の充実ばかり考えていると間違った防犯対策になります。逆に対策をしたという安心感から生まれる油断により、危険性が増大してしまうことにもなりかねません。正しい防犯知識を勉強したり、挨拶を奨励したりするなど、「ソフト面での対策」も必要かつ有効な対策になることは重要な点です。

   

 

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